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富士山の山小屋アルバイトは稼げる?何するの?【経験談】

富士山から見たご来光

人生初の富士登山は、まさかのアルバイトでした。

みなさんこんにちは、あらおです。

2019年の夏、富士山の山小屋で1ヶ月間働いてきました。

いわゆるリゾートバイトです。

富士山でアルバイトがあるなんて初耳の方も多いかと思いますが、実際にネットで調べても情報は少なめ。

幸いにもわたしは知人が山小屋リゾバ体験者だったので情報を入手できましたが、困っている方も多いかと思うので詳細に書いていきます。

場所が場所なため、特殊なこともかなりあるので、応募する前に詳細を確認することは必須です。

はじめに

今回のいう富士山は、「吉田ルート」の情報になるのでご了承ください。

知っている方も多いでしょうが、富士山の山小屋は一つ二つしかないわけではありません。。

富士山吉田ルートの案内図
引用:https://wakouji.sakura.ne.jp

バスで行ける最高地点であり、ほとんどの人が登り始める場所でもある5合目から頂上までの間に、13もの山小屋が存在します。

そのうちの、いち山小屋の情報として参考にしていただければと思います。

富士山の応募方法は

・知人の紹介

・インターネットからの応募

のいずれかになるかと思います。

わたしは、インターネットから応募しました。

「富士山 山小屋 アルバイト」などで検索したら出てくるかと思います。

この記事を書いた2019年10月時点では、2020年の応募は開始されていないので、URLは貼らないことにします。

後ほど書きますが、富士山は稼げるし楽しいけどブラックです。笑

2019年の応募詳細

基本的な条件としては、男女問わず6月下旬から9月中旬までの間、30日以上勤務できる18歳以上の方です。

細かくいうとまだあるのですが、その辺りは後ほど。

募集人数は200名ほどらしいですが、大学生の夏季休業に入る前の6月下旬や7月頭などから始めると採用されやすいかと思います。

ちなみに、7月頭辺りまではかなり暇ですが、8月に入ると一気に忙しくなりました。

特殊なケースかもしれませんが、土砂崩れが原因で頂上が封鎖されていたことが大きな原因だったかと思います。

それと、8月に入るまでなかなか天気が安定しなかったので、登山者としていく場合は8月に入ってからがおすすめです。

仕事内容や給与については後ほど書いていきます。

タイムスケジュール

富士山からの景色
日本一美しい布団干し

僕らの山小屋は基本的に、日勤と夜勤に別れていました。

これも山小屋によるのかもしれませんが、労働時間はめちゃくちゃ長い。

日勤の場合

まずは日勤の場合のタイムスケジュール

※10人ほどでの分担作業です。

6:00 仕事開始

・お客さんが使った寝床に忘れ物がないかなどを確認しながら、寝具を干す。

・トイレ掃除

・館内の掃除

7:00 朝食、休憩

8:00 仕事再開

・大広間の掃除

・登山道の整備

・焼印押し

・その他雑用(ゴミ拾いなど)

10:00 お茶休憩

10:30 仕事再開
・大広間の掃除

・登山道の整備

・焼印押し

・その他雑用(ゴミ拾いなど)

12:00 昼食・昼休憩

13:00 仕事再開

・お客さんの寝床作り

基本的に、この時間帯まではお客さんもいないので、あまり忙しくありません。

14:00 チェックイン開始時刻

・チェックインのお客さんに対しての館内説明、寝床案内

15:00 お茶休憩

15:30 仕事再開

・掃除

16:00 夕食準備

この辺りから忙しくなってきます。

・焼印押し

・夕食準備

・食器類の片付け

・チェックインのお客さんに対しての館内説明、寝床案内

・館内売店の対応

20:00 消灯

・消灯の案内

・掃除

・一日の反省

21:00 勤務終了

こんな感じで、15時間拘束。

とはいえ、忙しい時間帯以外はお客さんやスタッフと雑談しながら、のんびりやっています。

作業内容自体はきつくありませんが、拘束時間が長いですね。

お客さんが寝静まるとやることはないので、日勤の方は、21時前に終わることがほとんどでした。

夕飯は、その日の状況によって違うので、18時から20時の間としか言えません。

夜勤の場合

富士山からの景色(雲海)
加工無しで撮れた奇跡の一枚

15:00 勤務開始

・昼食

・お茶休憩

15:30 ちゃんと勤務開始

※21時までは日勤と同じなので省略

21:00 日勤が業務終了

・夜間、予約なしで宿泊希望の方への対応(館内説明・寝床案内)

・体調不良の方の対応(夜間は体調崩しやすい)

・団体の弁当詰め(日によりけり)

・焼印押し(夜中でも結構多い)

・チェックアウトするお客さん対応

・チェックアウトした寝床の忘れ物確認

4:00 ご来光の案内

・朝食のゴミ回収

・ドリンク出し・片付け

・チェックアウトするお客さん対応

・チェックアウトした寝床の忘れ物確認

6:00 チェックアウト時刻終了

・下山ルートの案内

お客さんがいなくなり次第終了

※タイミングを図って、1から2時間ほど仮眠、お茶休憩、夜食

夜勤は、基本的に暇です。

が、基本的に細くやることがあるため、あまり休めません。

まず、22時を過ぎるとチェックアウトするお客さんが出てき始めます。

23時から1時がピークでチェックアウトします。

悪天候だと夜間に予約無しの宿泊希望者が激増します。

ツアーによっては、夜間にチェックインするツアーもあります。

それを、二人で回します。

暇な日は、本を読んだり、お客さんと雑談したりするだけですが、忙しい日は物凄い(語彙力)

ちなみに、わたしは夜勤担当でしたが、夜勤でよかったと思います。

富士山山小屋バイトは、こんな人には向いている。特殊な事情を紹介。

登山者の画像

正直、富士山でのバイトは、向き不向きがあります。

基本的に、まともな人は働けないんじゃないかとも思うレベル。笑

実際、個性の強いスタッフばかりでした。

富士山ならではの特殊な事情を挙げていくので、向き不向きは自己判断でお願いします。

体力に自信がある

1日15時間拘束なので、かなりの体力勝負です。

あと、山小屋までは自分の脚で行かなければなりません。

配属先と体力によりますが、片道1時間から7時間ほどかかります。

・体調を崩しても病院はなく診療所しかない

・閉鎖された環境のため感染しやすい

・乾燥しているため体調を崩しやすい

これらのこともあるので、体力は必要です。

ちなみにわたしは、38.5度の熱が出ましたが、夜勤中に完治し、社長にちょっと引かれました。笑

高度約3000mでも1ヶ月以上生活できる

基本的に、標高2300mから3500m付近のいずれかの山小屋で生活することになります。

希望があれば途中で下山可能ですが、下ることはないと思っていいでしょう。

とはいえ、身体は1日もあれば酸素濃度になれるため、問題はありません。

24時間他人と生活できる

山小屋では、完全なプライベートはありません。

24時間、誰かといると言っても過言ではありません。

寝床も、屋根裏部屋ですが、完全な仕切りはありません。

さすがに男女で寝ることはありませんが、完全なプライベートが必要な方は向いていないかと思います。

お風呂に入れなくても気にならない

お風呂は、週2でした。

バケツ3杯とかで入らなければなりません。

水が貴重なので仕方ないですね。

とはいえ、高度約3000mで涼しく、乾燥もしているため、あまり気にはなりませんでした。

とはいえ、お風呂の日はやはり幸せでした。

大まかに紹介するとこの程度ですかね。

バックパッカーのわたしは、何も気にならない精神の持ち主なので関係ありませんでしたが、NGな人も多いかと思うので、要確認です。

気になる給料は?稼げる?

お金の画像

みんな気になる給料に関して。

ぶっちゃけ、稼げます。

具体的な金額は言いませんが、募集要項に書いていることを並べていくので、計算してみてください。

日給11,500円(山小屋によりますが、わたしの山小屋は食事代600円/日)

=10,900円

交通費上限18,000円。

ちなみに、出費はありません。

なぜなら、山にはお金を使う場所がないから。

稼いだ分、全部貯金できると思っていいでしょう。

富士山リゾートバイトでのメリット

富士山から見た景色
トイレからの景色

デメリットに関しては、特殊な事情のところである程度感じることができると思うのでm省略します。

メリットとしては

面白い人と出会える

山小屋のスタッフは、特殊な経験をしている人が多いです。

ワーホリ、留学、バックパッカー、自営業など、とにかく刺激をもらえます。

お客さんも、山を登りにくるだけあってパワーがあるし、心が元気な人ばかり。

外国人観光客も多く、英語の練習にもなります。

とにかくお金を貯めれる

期間中ずっと働いたら、もう百万近いですよ。

出費もないし、稼ぐには最高の環境です。

絶景を毎日拝める

一番は、これなのではないかと思います。

本当に、晴れの日は毎日絶景すぎて、病んでもないのに写真のフォルダが空でいっぱいでした。笑

ご来光が5時前なので、基本的に日勤の人は起きていないですが、夜勤だと勤務中にご来光を拝むことができます。

日本一の朝食と題して、朝食を食べたりもしていました。笑

富士山から見た景色
日本一の朝食

必要なもの

持ち物の情報が結構困ったので、必要だと思うものを紹介します。

・下着(5日分〜7日分)

基本的に洗濯は週一とかです。

下着類は多めに持っていきましょう。

わたしは全然足りなくて、連続で履いたりしていました。笑

・防寒着

必須です。夏とはいえ、夜は10度を下回ったりします。

・歯ブラシ、ひげ剃り、コンタクトなど

山では、基本的になにも調達できませんので注意が必要です。

本当に必要なものでいうと、こんなもんです。

あとは、

・登山する格好

で行けば問題ありません。

業務で必要なものは、全部山小屋側で用意してくれます。

シャンプーや石鹸なども用意してくれていましたし、制服も支給されました。

基本的に制服のまま寝ますし、自分の服を着る機会はほぼありませんでした。

わたしは、夜勤明けに2度ほど頂上に行ったので、その時くらいです。

ただ、あって良かったものとしては、

・Kindle

空き時間の娯楽になるので重要。

日本人心理として、勤務中にスマホ触るのはダメだけど本を読むのはOKみたいな風潮があるので、かなり重宝しました。

・水のいらないシャンプー、汗拭きシート

お風呂に入れないので、これで清潔感を保つようにしていました。

保てていたかどうかはわかりません。笑

ちなみに、富士山は全体がフリーWi-Fiスポットなので、ネットは使えます。

ただ、速度的には、人がいないときに動画を見れる程度です。

感想

(ここまで4000字以上)長々と書いてきましたが、個人的に富士山リゾートバイトはおすすめ。

タイミングがあって毎年行けるなら、行きたいくらいです。

人間関係が大変とか、そういう話がありますが、個人的には最高のメンバーで働くことができました。

・食事のときは正座をし、みんなで一緒に食べる(脚痛くなるし本当に嫌だった)

・1日10回くらい掃除する(邪気を払うという意味も込めて)(ルンバ買えよと思ってた)

のような昔からの風習みたいなものもあったが、それがまた面白かった。

山は、人も景色も本当にパワーもらえるし、日常どころか、バックパッカーをしていても中々経験できないことばかりだった。

人によって合う合わないあるかもしれませんが、わたしは自信を持ってオススメします。

不満をいうなら、労働時間を短くして欲しいことかな。笑

どうせリゾートバイトするなら「普通じゃない特殊な経験」をしてみませんか。

See you...

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